新しく創設される制度「子育て支援型フラット35」とは?

住宅ローン「フラット35」に子育て世帯向けの新制度が創設!

20日から始まる通常国会で審議される2017年度予算案では、一般会計総額5兆7946億円のうち、住宅関連では、既存住宅の性能向上や流通促進、空き家対策といった事業の延長・拡充が目立ちますね。

それ以外で注目されるのは、住宅ローンは空前の低金利ですが、固定金利「フラット35」に創設される新たな金利優遇制度があります。

新しく創設される制度「子育て支援型フラット35」

子育て世代

1.対象となる住宅取得について

・ 若年子育て世帯による既存住宅の取得

・ 若年子育て世帯・親世帯等による同居・近居のための新築住宅・既存住宅の取得

2.住宅ローン(フラット35)の金利引下げ

 ・ 当初5年間、▲0.25%引下げ

「中古物件」でもいいですし、親世帯との近居・同居であれば「新築か中古」でも対象です。

「取得」とありますので、住宅ローンの借り換えには使えなさそうですね。
気を付けましょう。

そのほかにもフラット35には金利優遇のものがあります。

フラット35Sは、金利優遇は▲0.3%

フラット35の利用者の8割くらいは、このフラット35Sを利用しているので、使いやすい制度でもあります。

平成29年3月31日までの申し込み分までとなっています。

借入は4月1日以降でも可能です。とりあえず、申し込んでおくとよいと思います。

新しい制度ができると来年度はなくなってしまいそうな予感です。

フラット35 リノベ ▲0.6%優遇

既存の優遇制度が「フラット35リノベ」です。
リノベーション物件を取得すると、なんと金利優遇が▲0.6%です。中古物件を買うなら最強の金利だと思います。

平成29年3月31日までの申し込み分までとなっています。こちらも4月1日以降に借入でも対象です。
リノベーションを検討中の方は、チェックしてみてください。

子どもの数が減っていますし、年間の出生数が初めて100万人を下回った・・・ということもあるので、少子高齢化に歯止めをかけようということで、子育て環境の整備のため、子育て世帯の住宅ローン金利を引き下げたりして、子育て世帯への支援を手厚くしています。

また、環境・ストック活用推進事業の「サステナブル建築物等先導事業」では、建物の長寿命化につながる新築・増改築などの取り組みも認めています。